「名言」ってイマイチぴんと来ない?
今日は先日のブログ記事でも触れましたが、
偉人達による格言とか名言・ことわざってイマイチぴんと来なくないですか?
という事について分析して行こうと思っております。
過去記事をご覧になっていない方は先に読んで頂けるとスムーズかと。
よく「〇〇の名言集」とか「偉人達の格言」等を集めた書籍がありますが、みなさん
何となく分かった様な気になっていませんか?
それには大体みなさんこんな印象を持っている場合が多いです。
「愛は勝つ」と言われても「何に?」「勝つって基準は何なの?」と思いませんか?
他にも有名な哲学者であるホラティウスの言葉に「Carpe diem(カルペディエム)」という言葉があります。
この言葉は非常に有名で、店名やブランド名などにもよく使用されている言葉ですが、
元は長い文章の一節を切り取った言葉であり、「その日を摘め」転じて「今を生きろ」
という意味で使われています。
同じ意味合いで「メメントモリ」という言葉もあり、こちらの方が聞いた事があるという方は多いかもしれません。
....漠然過ぎじゃないですか?
この様に有名な名言や格言は
- 当たり前過ぎて拍子抜け
- 壮大過ぎて実感湧かない
- 抽象的過ぎるから具体的に教えてよ
大体こんな印象を持つ方、非常に多いです。
何を書くそう私もこういった類の本は好きで読んでいましたが、
【分かった気になっているだけ】
さらには
【分かったつもりの自分がカッコイイと思っているだけ!】
の場合が多いです! 少なくとも僕はそうでした(笑)
僕以外にもそんな人が他にもいる事を信じて書き進めます・・・!
この問題を紐解くには
- どういった経緯でその言葉を言ったのか
- 端折らずに言ったらどういう文章になるのか
この2点が重要なポイントとなってきます。
先の「カルペディエム」に関しても意味を知れば
「何となく今の一瞬を大事に生きろ」的な事でしょ?
というぐらいには理解できると思います。
ですが同じ言葉でもたまたま目にした時と、大切な人や自分が生死をさまよった結果として聞いた時とで感じ方や想う事も全く変わってきます。
カルペディエムの直前の一節を足すと
【明日のことはできるだけ信用せず、その日の花を摘め】
という文章になっています。
これはこの文章を書いたホラティウスが生きた時代にまで思いを馳せると、今の様に生きる事自体が簡単であった訳では無い、という事が容易に想像できるでしょう。
またその詩全体を通して伝えているのは
神々がどのような死を我々にいつ与えるかは知ることは出来ず、知ろうと苦しむよりも、どのような死でも受け容れるほうがよりよいこと、短い人生の中の未来に希望を求めるよりもその日その日を有効に使い楽しむほうが賢明であること
という意味があります。
ここまで意味を知ると、聖書などに通ずる宗教や時代における死生観も踏まえた上での
「今を生きろ」
だという事が分かります。
どうですか? これだけでも少し重みが増したと思いませんか?
でもこれだけ前後をそぎ落されて単語だけだと理解度は浅い物になってしまいがちです。
まぁ長々と書くと格言としてのインパクトが薄れるし、その時代時代の知者達が勝手に
「この部分は無くても伝わるっしょ!」と端折っていく事によって現代で
「漠然とし過ぎじゃね?」となってしまうという訳です。
「今を大切に生きなさい」と言われれば「そんなの当たり前じゃないか」と思う方もいるかもしれません。
ですがそんな有り触れた真実や聞き飽きた心理には必ず
「奥行き」があるという事を是非気付いて欲しいのです。
表面だけを記憶して「知っているつもり」になっていてはいざという時に自分の人生に役立ちません。
気になった言葉があれば出来る限り深く理解をするように努めて、今後の人生のあらゆる場面で答えを素早く見つけられるきっかけになれば、自ずと悩みから解放される事になるのではないでしょうか。
では、貴方に幸せが訪れますように。
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【「原因」と「結果」の法則】が聖書の次に売れている訳
みなさん「原因と結果の法則」という本をご存じですか?
ジェームズ・アレンという人が書いた哲学書であり、啓蒙書の元祖と呼ばれています。書かれたのはなんと1902年なので100年以上前!の著作となります。
「私たちの人生は、ある確かな法則にしたがって創られています。
私たちがどんな策略をもちいようと、その法則を変えることはできません。
『原因と結果の法則』は、目に見える物質の世界においても、
目に見えない心の世界においても、つねに絶対であり、
ゆらぐことがないのです」(本文より)
啓蒙書、と言われると
「何か怪しいんじゃない?」
「宗教じみててなんかイヤだ」
って思う人もいるかもしれません。
ですがこの本は聖書の次に世界で売れ続けている本なんです。
ぶっちゃけこれ以上の啓蒙書は必要ありません。
私もそこまで大風呂敷を広げるなら読んでやろう!ぐらいの横柄な態度で読みましたが
非常に感銘を受けたので、是非ともみなさんにご紹介したく記事を書いています。
何が凄いかと言うと
-
シンプルである
-
現代においても不変
この2点に尽きると思います。
しかし一部の方からは「分かりきっている事しか書いてない」や「具体例を言えよ」
などの批判意見が常にあるようです。
これは本書があまりにシンプルに、物事の根幹を、核心を付いているからです。
例えば「後ろを振り向くな、前を見るんだ」と言ったように、どこかで聞いたありふれた言葉ですが、重要なのは
【ありふれた言葉になれているのは理由がある】
という意味でもあるんです。
この言葉を細かく補足すると、
「ホラ、後ろっていうのは実際の後ろじゃなくて、後悔とかさ、ずっとしてても気分も落ち込んだままだし、ずっとブルーって嫌じゃん?だからさ、前を・・・前ってのは未来とか明るい事とか楽しい事って意味ね? そういう事を少しでも考えては方が良くね?」
という意味ですよね(笑)
これぐらいは誰でも理解できると思いますが、中にはシンプルなワード過ぎて確かに補足が無いとピンと来ないなぁーって思う人もいるだろうな、という部分もあります。
私は本書に行きつくまでにいくつかの啓蒙書や哲学書を読んでいたので、比較的スンナリと理解できましたし、
「あーこないだの本はコレをベースにいろいろ肉付けしていったんだな」
と分かるようになりました。
なので初めて読んだ方にはもしかして一度では理解できず、なんだか拍子抜けするかもしれません。
ですがこれほどまでに長きに渡り世界中の人に愛されている物には何であれ必ず理由があります。
穿った見方を捨て、取りあえず目を通してみてはいかがでしょうか。
また次回詳しく本書を補足する記事を書きたいと思っているのでそちらも是非読んで頂ければと思います。
では、貴方に幸せが訪れますように。